横顔だけじゃ、足りなくて



唇をゆっくり離して見つめ合う…


恥ずかしそうに目を逸らした彗くんの横顔…


ぎゅっと抱きしめたい…


椅子から立ち上がって、彗くんをぎゅっと抱きしめてみた。




『真彩…』




それに応えるように、彗くんも私の腰に手を回した。


耳元で名前を呼ばれるとくすぐったくなる。


あー…好き。




「…彗くんが好きすぎて、勉強が頭に入らない。」


『同感』




顔を上げると見つめ合う目…


自然とクスクス笑ってしまう。


幸せ…





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