横顔だけじゃ、足りなくて
・*episode 2.
⇒距離を…
昨日作った束のプリントを先生が皆に配り始めた。
このLHRの時間内に、自分が出る種目を決める。
ルールその1として、原則自分が所属するスポーツは禁止だという。
『良し、席立ってもいいからあんまり騒がしくするなよ!』
鈴原先生の声で一斉に席を立ち、友達のところへ
私と那雲で少し離れた、千加とイッチーのところへと足を運んだ。
『なぁー、一也はどうする?』
『んー…俺はサッカーかな』
イッチー、サッカー出来るんだ!
と、言う千加の心の声が聞こえた気がした。
「真彩はどうする?」
「私はバレーかな!」
「あっ、考えてた事一緒だ!」
千加と一緒なら心強い!
だって経験者はいないわけだから、たぶんボール怖くないよね?