Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
義秀は、由羅に折られた腕の治療に当たっている。

しかし、完治したとしても刀を振るうことはできず、もう二度と戦に出ることはできないと医師に告げられた。


幸秀は、由羅…黒蝶のあの鋭いまなざしが忘れられず、いつ殺されるかわからないという恐怖に毎日駆り立てられていた。


黒蝶は消えたという噂を耳にしても、常になにかに怯えていた。


そんな豊川家が天下を統一できるわけもなく…。
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