淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「………」
冷たい風邪が頬を撫でる
その風で睫毛が揺れる
「………っ」
暗闇の中でも段々と覚醒していく意識
身体の重さを一気に感じる
右手に感じる僅かな温もりも……
……?
右手に温もり?
「………っ!」
うっすらと目を開けた私の目に入ってきた光……とかそんな目覚めじゃない
私はバチっと目を開けると白一面の部屋を見て、ここが病室だと即座に判断する
そして視線は私の右側
「……ゆ……が…っ」
あぁダメだ…
さっそく視界がボヤけてせっかくの貴方の顔が見えない