bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
私が電車で唯野主任のマンションに到着して、30分近く経って、唯野主任が車で帰ってきた。



玄関の前で待っていた私の頭をポンポンと2回叩いて、鍵を開けてくれる。



笑顔を浮かべているのに、ちょっとだけアルコールが入っているせいか、少しだけ機嫌が悪そうに見える。




「すみません。急に」


「ん?別にいいけど。まぁ、もう少し早く言ってくれると嬉しいかな」



ネクタイを緩めながら、冷蔵庫まで移動する唯野主任の後ろについて歩く。


冷蔵庫から、炭酸水を出して口に含む唯野主任を見ながら、



「あの、今日の会議のことなんですけど…」


そう言って、恐る恐る声をかけた。



唯野主任は私の言葉に、炭酸水を飲み込むと含み笑いを浮かべた。


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