bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
さっきのインターホンのせいで若干のモヤモヤしている気持ちを鎮めながら、私はいつものように7時に出社した。
いつものようにフロアに1番乗りだと思って、あくびをしながらフロアに入ると、何故か全てのブラインドが開いていて、まだ薄暗い冬の朝の光でフロアが薄明るくなっていた。
「安藤、おはよう。今日は早いな」
昨日遅刻したせいだろうか。
嫌みのように声がかかる。
いつも慣れ親しんだその声の方に目を向けると、新聞を読んでいる本郷主任の姿があった。
負けた…。