bitter and sweet-主任と主任とそれから、私-
「飲んで酔っ払ってるから、言ってもいいですか?」
「だから、なんだよ」
これで、私はもう言うしかなくなった。
「唯野主任と仕事してみたいんです」
本郷主任は呆れたように口があんぐりと開いていた。
でも、酔って言ってしまって、恥ずかしいあまり私はもう止まらなかった。
「だって、あんなかっこいいじゃないですか~。あんな人と仕事出来たら、きっとテンション上がって毎日今より2倍ぐらい頑張れます」
「社内報任せて頂けるだけで、本当に幸せなんですけど。これは私的な感情なので聞いてもらうだけでいいんですけど。あんな素敵で優しい唯野主任ともっとお話ししたいだけです」
「唯野主任と同じ部署なのに関わりが少ないので、一緒に関わりたいんです。」
私の唯野主任に対する熱弁を呆れたように聞きながら、本郷主任は煙草を吸い始めた。
「へー。お前唯野さんがいいのか。」
いつもの本郷主任なら飲み会の場はプライベートだからと、こういう発言をしても、笑っていてくれるのに、今日はなんだかへそを曲げてしまったようだ
「すみません。言いすぎました。気にしないでください」
小さく謝った声が掻き消されるような声が響く。
「本郷主任!!!なんで脱がないんですか。どうですか、俺の筋肉!!」
神部君が顔を真っ赤にしながら本郷主任に絡んできて、結局それ以上本郷主任と話すこともなく、飲み会はお開きとなった。