先輩と恋のジレンマ
「どうしたの?」
「んー、声聞きたくて。」
さりげなく女子が喜びそうな言葉を放つ。
少しだけ顔が熱くなる。
「そうだ、今度そっちに遊びに来るから。」
「うん、待ってるから。」
「そういえば、今日元気がいいな。」
このあとが楽しみで顔だけじゃなくて、声まで明るくなってしまう。
それからも陽さんと他愛のない話をつづけた。
しばらくすると日が沈み始めて、冷たい風が吹く。
肌ざむくて、くしゃみが出る。
待ってからいつの間にか四十分くらい経っていた。