先輩と恋のジレンマ
「考え事してました……。」
「俺の授業で考え事とは気が緩んどる‼」
先生の目がギラッと光る。
肉食動物が草食動物を見つけた時のような眼。
少し身震いがした。
や、や、やばい…なんか、先生に言われそう。
「図書室まで、国語の辞書もってこい。」
「一人ですか?」
「さっさといけ!」
先生に怒鳴られて、急いで教室を出た。
私が居なくなった教室からは笑い声が聞こえた。
みんなにとっては笑える話かもしれないけど、私にとっては笑えないよ。
心の中で愚痴を言いながら図書室に向かった。