目なし女の消えない呪い
長い時間とともに忘れ去れた記憶。




拓也と美月は古い卒業アルバムを手に入れ、みんなが忘れ去った過去の記憶を呼び起こそうとしていた。




山中先生に借りてきたのは、およそ三十年前の五年分の卒業アルバムだった。




〈 これだけの笹原高校の卒業生の記録があれば、火傷で赤くただれた顔の女子生徒を覚えている人がいるはずだわ。

そうすれば、ようやく目なし女が誰かわかる。

それがきっと、目なし女の呪いを解くカギになるはずよ 〉
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