目なし女の消えない呪い
拓也がインターホーンを押すと、美月の家の玄関に明かりがつき、玄関のドアが開かれた。




開かれた玄関の向こう側には、美月の父親が立っていて、拓也は美月の父親に挨拶する余裕もないままに、まくし立てた。




「美月は家にいますか?

携帯が繋がらなくて、どうしても連絡が取れないんです」




「美月なら出かけたよ。

今、家にはいない」




「美月はどこに行ったんですか?

教えて下さい。

早く美月を見つけないと、大変なことになってしまうから……」
< 244 / 279 >

この作品をシェア

pagetop