目なし女の消えない呪い
「美月、目なし女の呪いは消え去ったけど、オレがお前を好きな気持ちはなくならない。

だからお前は、ずっとオレのそばにいろ。

オレは決して、お前を一人にしないから」




「拓也、私はその言葉を真に受けてもいいの?」




「当たり前だろ。

オレは嘘はつかねぇよ」




「もしも、拓也が嘘をついたら、私は拓也を呪うわよ」




「そのときは、オレを一生、呪ってくれ。

どのみち、オレたちは、ずっと一緒だ」




拓也はそう言って、美月を強く抱きしめた。
< 273 / 279 >

この作品をシェア

pagetop