目なし女の消えない呪い
「暗い……、暗い……、何も見えない。

暗い……、暗い……、何も見えない」




目なし女はそう言いながら、右手に持っていたアイスピックを美月に向けた。




美月はその瞬間、恐ろしくて悲鳴を上げた。




あのアイスピックは、愛子の瞳を奪ったものだ。




美月は恐怖で目を見開き、そのアイスピックを見つめていた。




「あなたの瞳を私にちょうだい」




目なし女はそう言うと、右手に持ったアイスピックを美月の目をめがけて振り下ろした。




そしてそのアイスピックが、美月の目に突き刺さったとき、美月はドキリとして、悲鳴を上げながら目を覚ました。
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