目なし女の消えない呪い
美月は少しも解けない謎に頭を悩ませていると、LINEのトークに目なし女からの新しいメッセージが書き込まれた。




【私はきれいな瞳が欲しい。

きれいな瞳を手に入れて、私はもう一度、光のある生活を取り戻したい。

私はもう、暗闇の中で生きていくことに耐えられない】




〈 もう止めて! 〉




美月は心の中で叫んでいた。




〈 あなたはいったい、誰なの?

どうして私たちを呪うの? 〉




【私は次に、誰の瞳をいただこう?

きれいな瞳の持ち主……。

私は、浅田希美の瞳を奪う】




〈 次の標的は、浅田希美なの? 〉




美月は次の殺人予告に、息がつまって、汗が流れた。
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