目なし女の消えない呪い
美月は目を見開き、目なし女の醜い顔を見つめていた。




〈 何て顔なの?

あなたの瞳はどこへ行ったの? 〉




目なし女が頭上高く、アイスピックを振り上げた。




〈 止めて!

お願いだから、私を殺さないで…… 〉




美月はそんなことを思いながら、声も出せずに震えていた。




そして目なし女が持つアイスピックが、美月の目に突き刺さったとき、美月はハッとして目を覚ました。
< 84 / 279 >

この作品をシェア

pagetop