目なし女の消えない呪い
その日の昼休み、美月と拓也は図書室で会っていた。




拓也は美月に真剣な顔で話しかけた。




「この学校に恨みを持った悪霊が目なし女なんだ。

目なし女は、この学校の生徒だったとオレは思う。

でも、目なし女は、何か理由があって命を落としたんだ。

だから、オレはこの学校の過去を調べるべきだと思うよ」




〈 目なし女はこの学校の生徒だったのかしら? 〉




美月は拓也の話を自分なりに真剣に考えてみた。




〈 たしかに、拓也の話には説得力がある。

目なし女は、高校在学中に死んでしまった女子高生。

だとしたら、私たちは、目なし女を見つけることができるかもしれない…… 〉




「美月、山中先生に話を聞いてみよう。

山中先生ならいろんなことを知っているかもしれないから…… 」




美月は拓也の話にうなずいた。




美月はほんの少しだけ、目なし女の呪いを解くヒントを得た気がして、うれしかった。
< 93 / 279 >

この作品をシェア

pagetop