目なし女の消えない呪い
昼休みが終わる頃、グループLINE『目なし女の呪い』に、目なし女からメッセージが書き込まれた。




笹原高校の三年生は、生きた心地がしないままに、目なし女からのメッセージを読んでいた。




【今のところ、私の犠牲になった生徒は二人。

奪った瞳は四つ。

これではあまりにも、少なすぎる。

私には、もっとたくさんの瞳が必要だ】




教室の中で、誰もがスマホを見つめ、目なし女からのメッセージに怯えていた。




次に目なし女の呪いがかかるのは、自分かもしれないと思いながら……。
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