目なし女の消えない呪い
「美樹、どうしたんだ?

先生に言ってみなさい」




美樹は竹原にそう言われ、話し始めた。




「目なし女が……、目なし女が来るの!

私たちの瞳を奪いに!

愛子も希美も殺されたわ。

次は、私かもしれない!」




「美樹、冷静になって。

例の連続殺人は、今、警察が犯人を探しているから」




「犯人なんて、見つからない!」




美樹はとなりの教室まで聞こえるような声で、そう叫んだ。




「犯人は目なし女よ!

犯人は悪霊なの!

警察なんて、アテにならない。

警察は、目なし女の呪いを解けないわ」




「美樹、冷静になれ!

その目なし女って、誰なんだ?」




「これよ!」




美樹はそう言って、自分のスマホを竹原に見せた。
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