目なし女の消えない呪い
「これが、『目なし女の呪い』っていうグループLINEよ。

先生、ここに書かれている言葉がわかる?

ここに貼りつけられている殺人動画がわかる?

連続殺人の真相は、すべてここにあるの!」




竹原は美樹のスマホを見つめ、美樹の精神状態を心配しながら美樹に話しかけた。




「美樹、『目なし女の呪い』なんていうグループLINEはどこにもないぞ」




「先生、どうしてわかってくれないの!

先生には、どうして見えないの!

そんなのって、おかしいよ!

この学校の三年生、全員が、グループLINE『目なし女の呪い』に入らせられたのよ!

こんなことって、不公平だよ。

どうして私たちにだけ呪いがかかったの?

どうして?」




美樹はそう言って、その場で泣き崩れた。




クラスメイトたちは、美樹のその様子を絶望感を抱きながら見ていた。
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