僕を愛した罪
迷って動けずにいたら、彼女に手を引かれて。
僕は、あの人と、面と向かった。
「……愛ちゃん」
「ん?」
「…キミは、人が悪いね」
「そぉ?」
「いるならいると、言ってくれたら良かったのにな」
「言ったらおじちゃん、素直に言わないと思ったんだもん。
おじちゃんもセイくんも、素直じゃないから。
誰かがこうして助け舟を出さないとねっ!」
「良い人、あたしって」と自画自賛する彼女。
…相変わらず、アホです。
「…さっきのは、本当ですか。
僕があの日出て行ったとき、リビングにいたって。
彼女の、言う通りですか」
無意識に、声が震える。
本当は、目を逸らしたくてたまらなかった。
だけど、今逸らしたら、同じだ。
折角、彼女が助け船を出したんだ。
…無駄にしちゃ、いけない。
…僕はいつから、
彼女を信頼するようになったのだろうか。