僕を愛した罪









「どっちがおじちゃんからのプレゼント?」


「……万年筆の方だよ。
商品券は、宮口からだ。

アイツは商品券など渡されない限り、自分で野菜とか買わないからなぁ」


「そうなの?
セイくんって野菜嫌いなの?」


「そうだな…。
アイツは結構食わず嫌いが多いよ。

将来、困りそうだな」





苦笑しながら、恥ずかしいことを言ってくれるおじちゃん。

今度はあたしが真っ赤になった。





「お、おじちゃんはセイくんから何か貰ったの?」


「いや?何も」


「えぇ!?」





親が子に、子が親に、誕生日プレゼントを渡すのは常識でしょ!?

セイくんってば、渡していないんだ。

ちゃんと明日言っておかないと。





「気にしないで良いよ、愛ちゃん。
わたしはアイツから嫌われているからね」


「……おじちゃん…」




少し寂しげに笑うおじちゃん。

胸がキュッと締め付けられた気がした。






< 167 / 178 >

この作品をシェア

pagetop