僕を愛した罪
「あーっ!
ママ!何で桐生くんと仲良しこよししているのー!?」
「あら愛ちゃん。…凄いわね」
リビングの扉を勢い良く開けて出てきた彼女。
羽織るものは、確かに凄いものでした。
わたあめみたいな甘いピンク色の、所々に真っ白なボンボンがついたパーカー。
きっと全身これでしたら、ロリータと間違えられそうです。
…しかしこれは…どう見ても……。
「愛ちゃん。
それは冬物じゃないかしら?」
「えー?
…確かに、少し熱いかも」
「今は夏だってさっき自分で言っていたでしょう?
夏物に着替えていらっしゃい?」
「折角可愛いの見つけたのにぃ」
「桐生くんの前で着たかったら、冬にまた着れば良いでしょう?
今そんな冬物きていたら、変な人になっちゃうわよ?」
「…じゃあまた着替えてくる。
桐生くん、待っててね?」
再び勢い良く扉を開けた彼女は、
バタバタと階段を上って行く音が聞こえました。
バタンッ!と勢い良く扉の閉まる音がした後、
次郎さんがリビングに入って来ました。
「ちょっとあなた。
愛ちゃんに冬物着させないでよ」
「可愛いと思ったんだがなぁ」
どうやらお父さんセレクトだったようです。