あなたが教えてくれたから~約束~
10.痛みのない世界
『汐里ちゃんへ
これを汐里ちゃんが読んでいるということは、わたしの命が尽きたということだとおもいます。
汐里ちゃん、今までありがとうね。
ほんとはわかってたんだ。
わたしの病気は重くて、汐里ちゃんと『ずっと一緒』になんていられないってこと。
だけど、本当はずっと一緒にいたかった。
汐里ちゃんと話して、遊んで、笑いあって…。
わたしの最後の時は、とても幸せなものでした。