あなたが教えてくれたから~約束~
にゃーぁ。
そんな鳴き声と共に現れたのは、本当に小さな、子猫だった。
「可愛い」
桃佳が抱きあげると、子猫は桃佳の頬をペロッと舐めた。
「ここで飼ってるの?」
「うん」
なるほど、たまに桃佳が姿を消していたのは、ここに来るためだったのか。
地面に置いてあるアイスのカップに桃佳が牛乳を注ぐ。
そうすると子猫が牛乳を美味しそうに飲み始めた。
「可愛いね、名前は?」
「ねこ」
「猫なのはわかるよ、名前は?」
「だから、ねこ」
「『ねこ』って名前なの?」
「うん」
思わず吹き出してしまう。