甘々王子にユウワクされて。
だってわたしには、なりたいものがない。
将来やりたいこと、就きたい職業。
行きたい大学もなければ目指す進路もない。
成績なんてどうだっていいんだ。
……だから木林くんみたいに夢に向かって頑張れる人がうらやましい。
彼は勉強中、夢は世界に通用するバスケの選手になることだと話してくれた。
それに英語がネックになっていると。
だからわたしはテストのための付け焼き刃な勉強じゃなくて、基礎から英語をやり直したんだ。
……わたしにも夢があれば、勉強にも励めるのかな。
そう思って、高槻くんと同じように静かにしまおうとしたとき。
「結羽っ! テストどうだった?」