甘々王子にユウワクされて。
そして、俺たち3人が中学2年のときの冬。
さらに辛いことが起こった。
その日のことは今でもはっきり思い出せる。
学ランを着た俺と侑心、そして紺色のセーラー服に身を包んだゆうと楓。
朝、いつもの公園で待ち合わせをして、一緒に登校する。
息が白いね、なんて言って嬉しそうに笑うゆう。
「そんなに寒いんならその髪ほどけばいいのに。見てるこっちの首元が寒いんだけど」
「それはだめ! 部活中邪魔になっちゃうもん」
少し前を歩いていたゆうが俺の言葉に反応して、長いポニーテールに弧を描かせながら振り返る。
「ゆう部活中まだ半袖で走りまわってんだもんなー。本当寒々しいよ」