甘々王子にユウワクされて。



そして、俺たち3人が中学2年のときの冬。


さらに辛いことが起こった。




その日のことは今でもはっきり思い出せる。




学ランを着た俺と侑心、そして紺色のセーラー服に身を包んだゆうと楓。



朝、いつもの公園で待ち合わせをして、一緒に登校する。


息が白いね、なんて言って嬉しそうに笑うゆう。




「そんなに寒いんならその髪ほどけばいいのに。見てるこっちの首元が寒いんだけど」


「それはだめ! 部活中邪魔になっちゃうもん」



少し前を歩いていたゆうが俺の言葉に反応して、長いポニーテールに弧を描かせながら振り返る。



「ゆう部活中まだ半袖で走りまわってんだもんなー。本当寒々しいよ」



< 167 / 247 >

この作品をシェア

pagetop