甘々王子にユウワクされて。
同じバスケ部で、部活中のゆうを知ってる侑心が俺の隣で言う。
寒がりの楓はマフラーに顔をうずめて、半袖なんて信じらんない、と引いたような声。
……侑心が羨ましいよ、ゆうと同じ部活だなんて。
「部活中は暑いの!
ねぇ、あきくん」
「……っ知らないよ俺帰宅部だし」
不意に名前を呼ばれたことに驚きつつも、侑心に対してのつまらない嫉妬心を必死に隠した。
鼓動が跳ねているのが気づかれていないか心配だった。
「はーぁ、運動してない2人組さんにはわかんないのかぁ」
そんな心配を気づくわけなく、呆れたように言うゆう。
「え、ちょ、あたしも引退するまではバリバリ半袖でバスケやってたじゃん!? ゆうの先輩だったじゃん!?」
「ほんとこんなおばさんと一緒にされるとか心外極まりないし」
「なァんか言ったかいあっきー?」