甘々王子にユウワクされて。
明らかに様子がおかしい。
真っ赤に照らす夕日のせいで顔色ははっきりわからないけれど、笑顔がどこかぎこちない。
「……こんなに変なお前といるのに、俺一人帰れるわけねぇだろ」
……何か変だ。
何か隠そうとしてるのかなんなのか。
付き合って10年以上ある俺に対してそんなことをしようとは、度胸がある。
「……言いたいことはなんだ?」
窓の外に背を向けて、窓枠にもたれかかり聞く。
動揺していないわけでもなかった。
だけど俺の性格からか、余裕そうにしていないと本当に何かに押しつぶされてしまいそうだった。
「……じゃあ言うけどお前、」
静かに口を開いた侑心。