甘々王子にユウワクされて。
笑いながら、抱いていた恋心を無理に隠して、
楽しそうに幼なじみを演じていた中学生の俺。
その日も、いつも通り"ゆうの幼なじみ"として過ごしていた。
いつまでも、その不満はありつつもかえようとしなかった安定した関係が崩れることはないと信じて。
俺が自分の気持ちさえ隠していれば、
自分の気持ちを抑えつけてさえいれば、崩れなんかしないって信じて疑わなかった。
だけどその日の放課後。
珍しく侑心と教室で二人きりになった。
なんとなく不吉な予感がしていた。
「……お前、今日部活は?」
「んー、なんとなく気分乗らなくて」
「主将がそれでいいのかよ」
「さぁー? いいんじゃない? 晃斗こそ帰らないの?」