甘々王子にユウワクされて。


「意味わかんね……俺と結羽が付き合うからって一体何になるんだよ」


「ちょ、木林くん……落ち着いて、ね?」



嘘……怒ってる?


少し驚いて、声をかけた瞬間。



「……えっ!?」



突然、前髪をわけられる。


ずいぶん手慣れた手つきでくるくるとゴムで結ばれ、いつの間にかポンパドールにされているわたし。


さらに、小声でわたしに謝ってから、そっと眼鏡をはずす。


視界が一気に悪くなって、女の子たちの顔なんて見えなくなる。



だけどはずされる一瞬前に見えた。




「……こんな結羽を見ても、まだそんなこと言えんの?」



最高にいたずらっぽく、そして甘い、木林くんの笑顔を。


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