【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
──ガラッ...
ドアを開けて中を見ると、いつも通り歩は寝ている。
よくもまぁこんな硬い床で寝られるなぁ。
私にはできないや。
歩から少し離れた所に座り、壁にもたれかかって空を眺める。
蓮央の髪のような青い空。
流れる雲を見ているうちに眠くなってきて、目を閉じた。
──♪〜♪〜♪〜
「!!?」
いきなり携帯に着信が来て飛び上がった。
誰だろう、こんな日中に。
不思議に思いながらスマホの画面を見ると、『諒真さん』とある。
諒真さん?
マズイ、出ないと後が面倒くさい!
慌ててスワイプし、それを耳に当てた。
「もしもし、諒真さん?」
『おうさっきー。お前今どこ?』
どこって……
「学校」
『歩と一緒か?』
「うん。2階の空き教室にいるけど」
それがどうかしたのかな?
『さんきゅ』
「はーい」
電話が切れて、ツー、ツーという音だけが耳に残った。
諒真さんにしては、なんだか焦っていたような…?
変なの。
と、思っていると。