【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇!」
蓮央が抱き起こしてくれる。
あーあ…ダサいな、私。
あんな無茶して弾避けたくせに、あっさり食らって死にかけだなんて。
こんなんじゃ足手まといだよ……
まぁ、油断した私が悪いんだけどさ……
「諒真さん…諒真さんは何も考えなくて、いいよ。もう、苦しむ必要は……ないから。だか、ら…」
……あぁ、駄目だ。
もう、口が動かせないくらいにヤバイ。
「咲誇…もう話さなくていい。寝てろ……」
私をソファーの上に寝かせた蓮央は、拳を握り締めて諒真さんの方に向き直った。
「諒真」
「蓮央…」
はぁ、と軽く息をついた蓮央。
諒真さんの目を見て、少し笑った。
「……歯、食いしばれ」