青空ライン~君が居た青春~


私もりょーちゃんに笑顔でお礼を言った。
……優しくて、笑顔が可愛くて、不器用なところ、大好きだよ……。

この気持ち、今すぐ言いたいな……。
そう思うけど、やっぱり私には言えない。

言えたら、どんなに楽なんだろう。

りょーちゃんに言ったらどうなるんだろう。
困るのかな。
それとも私を避けるのかな。
それか笑って冗談よせよって言うのかな。

きっと、私の思いは受け取ってくれないんだろうな。

……香さんにも失礼だし。
私……香さんみたいになりたかったな。


「じゃあ。」
  

りょーちゃんは私に手を振ってドアを開けて廊下に出ようとしたその瞬間を見計らって、私は


「好きだよ、りょーちゃん……っ。」


と呟くような小さな声で言った。
……きっと聞こえてないだろうな。
いや、聞かれててはまずい。

ただただ、りょーちゃんに言いたかったんだよ……。

でもまさか、りょーちゃんがそれを聞いてたなんて、私は思いもしなかったんだ。





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