青空ライン~君が居た青春~


「「フェスの前の日?!」」

 
まさかの祥也とハモってしまった俺。
……このパターン、絶対波瑠は自分誕生日を忘れてる系だろこれ……。


「そうそう!28日の夜にしようよ~、フェスの前夜祭を兼ねて!」


いやいやいや……波瑠の誕生日を祝うのと、波瑠に今までの感謝を伝えるのと、フェスの前夜祭って……いくらなんでも兼ねすぎじゃないか……?


「まぁ、波瑠の誕生日を祝うことに関しては賛成だぞ。」


「僕も♪」


「俺も。」


「んじゃ~、誕生日会には誰を誘う~?still kingとか、pom flowerとか呼んじゃう?」


……なんか、笑えるな。
さっきまであんなに暗い空気だったのに波瑠の誕生日会をするって決まると、こんなに空気は明るくなるもんなんだな。

俺は波瑠に感謝しながら、誕生日会の計画を進めた。
……きっと俺達は、いつのまにか波瑠に、いつも笑ってほしいって思ってたんだろうな。
俺達は、波瑠の笑顔を守ることがしたいんだ……。



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