青空ライン~君が居た青春~


「……僕らはさ、決めたんだ。」


私はどうしたらいいの。
……あぁ、もうやだ。
その先の言葉を、わかってしまうなんて。


「波瑠ちゃん、明日付けでstar - meicarのプロデューサーを降りてください……。」 

 
優斗くんは1枚の紙切れを私に渡した。
それがなになのか。 
関係者なら、言わなくてもわかる。


「……っ……。」

 
そう言った優斗くんの顔はどういった顔をしているのか、全然見えなかった。
……ううん、見たくなかった。

前を向いても、優斗くんの方をみても……目の前はぼやけて。 

あぁ、私は今泣いてるんだってわかった。
でもなんで私は今泣いてるんだろう。

プロデューサーを降りさせられたから?

自分自身の弱さに気づいて悔しいから?

あの事に気づいた皆に嫌な思いをさせてしまったと思ったから?

……わかんないよ。
ただただ、涙が溢れてくる。




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