青空ライン~君が居た青春~

私の過去。
それはあまりにも残酷で、人間の嫌なところをすべてみているような過去なの。

悪夢の連鎖が続いたのは、3年前の9月。
私がアイドルデビューして、軌道に乗ってきた辺りから、私は将生と付き合い出した。
このとき、私達はまだ結成されてない。


将生もモデルだったからすっごくカッコいいし、頭もよかった。
だから、将生はすっごくモテた。
でも彼は私を愛してくれてたし、私も大好きだった。


別に恋愛禁止じゃなかったし……普通に付き合って、恋を楽しんでいた毎日が一変したんだ。

……あの一言で。

《波瑠ちゃんっていくら事務所が恋愛禁止じゃないからって、アイドルしながら恋愛するとかファンを裏切る行為と同じだよね。》

と。

その意見にのったクラスメートの女子達は、次の日から私をいじめの標的にするようになった。

最初は悪口だったり無視だったりだったけど……だんだんエスカレートしていった。



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