青空ライン~君が居た青春~

*Ⅱ*今、幸せです

 
***


「えー……まず、審査の基準について、話したいと思います。この審査で一番見るべきポイントは、アイドル達がどれだけステージ上で仲間と協力できるか……、どれだけ楽しそうにしているかを見てください。」


直山先生はそう言って、審査員となる私を含む皆の顔をみる。
私は急いで直山先生に言われたことをメモした。


「あとは審査表の紙に沿って、審査してください。審査員全員のポイントを集計し、上位5組のユニットがステージ枠となります。そして、ポイントが同じだった場合は、審査員全員で、話し合って決めましょう。」


私はずらっと文字が書いてある審査表をみる。
……細かすぎるでしょ、これは……。
私は審査表をみて、少し引いてしまった。
審査項目が、50個もあるんだもん。


「はーる♪」


「……?……川村社長!お久しぶりです。」


私は夏休み以来会ってなかった、川村社長が私の方へ駆け寄ってきた。

でもあれか、留学してたときの期間より、夏休み以来川村社長と会ってなかった期間の方が長いなぁ。





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