青空ライン~君が居た青春~


「波瑠さんは、still kingの一員です。女王様らしく、笑ってくださいね。」


私は茉優ちゃんがさらっと"女王様"、なんていう言葉を口にするとは思っていなくて、笑ってしまう。


「ふふ、ほんとにいろいろありがとう、茉優ちゃん。」


茉優ちゃんのおかげで悩みごとも吹っ飛んだと思う。
……というか私、なにを悩んでたんだっけ?
まぁいいや、まさか年下の子から、人生相談をしてもらうなんて、思ってなかったけど……誰かにこうやって言ってもらうの、やっぱり嬉しい。

私はメイクを茉優ちゃんに直してもらって、ドレスに着替えて、ヘアメイクもしてもらって。

これは……全部、私の大好きな、5人のかっこよくて、優しいサンタからの、クリスマスプレゼントなんだ。




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