青空ライン~君が居た青春~
「波瑠さん……、私、遊佐から聞きました。波瑠さんが、star - meicarのプロデューサーを降りたこと。それで、すごく落ち込んでいたということ。……波瑠さん、still kingのこと、もっと頼ってあげてください。一人で抱え込んでも……なにもいいことありませんよ。」
「うん……うん……ありがとう……。」
茉優ちゃんの言葉は、私の心にすっと入ってきて。私は人を、もっと頼っていいんだと。
「ちょっとくらい……甘えてあげた方が、皆も嬉しいんじゃないですかね。」
そう言った茉優ちゃんの顔は、いつも相談に乗ってくれている、ゆーちゃんと同じ顔をしていた。
……カップルって、やっぱり似るもんだね……。
「さっ、波瑠さん、笑ってください!皆心配しますよー?」
「うん。」
茉優ちゃんはにこっと笑って、私のメイクを直す。