青空ライン～君が居た青春～

*Ⅱ*1通の電話

波瑠side

＊＊＊


｢あ、彼方くん、これ……今日はお疲れ様、よかったら食べてね？｣


｢え、……ありがとー。今食べる。｣


｢ゆーちゃんも！｣


｢あら♪ありがとう♪帰ったら頂くわー♪｣


しばし私はゆーちゃんと彼方くんと(いわゆる１年生組で)休憩していた。
私があげたチョコを食べながら、他愛もない話を３人でしている。
昨日のテレビは何を観たかだとか。
なんだかんだ言って、やっぱり同い年だと、話は弾むんだなぁと思っちゃう。

ちなみに柊くんは幼馴染みである千冬くんと千雪くんと廊下で喋っていて、2年生組であるりょーちゃんと當真先輩は、部屋の隅でツアーに組まれる曲を作詞作曲している。

……ほんと、りょーちゃんと當真先輩はすごくいい関係なんだなぁって思っちゃう。
作詞作曲している間も、二人はじゃれているし、すっごく楽しそう。
さすが、辛いときも楽しいときもずっと一緒にいた二人だけある。