青空ライン~君が居た青春~

隣の病室は、浩輝くんがいる病室とはうってかわって、ベッドがひとつしかなく、そこに優斗くんは寝ている。 

優斗くんの体はいろんな点滴や管を通されていて、とても痛々しい体になっていた。

顔にはかすり傷ひとつもなく、綺麗だったが胸部辺りに集中している管は、見ていられなかった。


「優斗くん……。」


友紀ちゃんの時みたいに、私が優斗くんを守っていればこんな事にならなかったのかもしれない。
……ううん、私があの時star - meicarを選んでいればよかったのかもしれない。

どこでどう間違ってこうなったのかはわからないけれど、自分が百パーセント悪いことは確実に思えた。
こんな事になるなんて、酷すぎる。


「私がプロデューサーに戻ったら、皆のことちゃんと守れるようにできるかな……。」


そんなことを私は声に出していた。
でも、誰も返してくれるはずがなくて。

プロデューサーという仕事がどういう仕事なのか、具体的にわからなかった。




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