青空ライン~君が居た青春~
……うわぁ。
部屋に入ると、ほのかにゆーちゃんの匂いがした。
綺麗に整頓されている玄関には、きっちりと綺麗に5足並んでいる男物の靴。
……皆いるんだ。
すると、リビングだと思われる部屋から、still kingの皆が顔を出した。
「お、やっと来たなー☆」
「こんな遅くにすいません、波瑠先輩。」
私はこっちこっち、と手招きする皆のところへ進む。
「お邪魔します…………ゆーちゃんにしては意外な部屋だね。」
ゆーちゃんの部屋なら、可愛い人形やピンクとか……いろいろ可愛いものがありそうな部屋だと勝手に思っていた私。
だけど、ゆーちゃんの部屋は、ナチュナルモダンな感じのお部屋で、あまり可愛い人形などは無かった。
「なんか……家庭を持ってる人の家みたいなかんじがする。」
「あらやだぁ、アタシ、まだ高校生よ♪」
そう言ってゆーちゃんはふふふ、と笑っている。