青空ライン~君が居た青春~


「……川村社長がさ、普通科の選抜に支援してくれたんだよ。いろいろ大変なことさせてきたからって。」


「へぇ……川村社長が。」


心咲は妙に納得した顔で腕組をする。
川村社長に支援してもらうなんて、なんか日向、ずるいなー……なーんて。


「話は変わるけど。……一緒にいた子達はどういう関係で?」


心咲はなぜか私の方を一瞬だけ見て、日向に向き直る。


「あー……。男の方は、わりと昔から仲良かった親友。女の方は……俺がholy wayのヒナタだっていうだけでくっついてくるやつら。」


そう言い終えた日向は、大きくため息をついた。
……あの女の子達が、よほど嫌だったんだろうな~……。
だから、あんなに笑わなかったのか。


「ふーん、だからあんなキャラが変わったように無愛想だったのか。」


「心咲はいちいち一言余計なんですけど。」


「はぁっ、もー……。ていうか波瑠!!なんか喋りなさいよ!」



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