青空ライン~君が居た青春~

……直山先生から呼び出しをくらうのは、なにかと嫌なことばかりが多くて、今回もそうじゃないかと思う。


「……今度、全国のアイドル達が集まってライブをするイベントがあるんだが……神里がその総合プロデューサーをしてほしいっていうオファーがきてな。やってみるか?」


全国のアイドルが集まってライブをするイベント……?
その総合プロデューサーに私が選ばれた……??
…………まじですか。
私は嫌なことじゃないことに、ほっと安堵をつく。
でも……嬉しいな。そんなのに選ばれたなんて。


「とりあえず、やりたいです。」


「……そうか。わかった。……1回目の会議は、今月の16日だ。」


「16日、ですか……。わかりました。」


案外もうすぐなんだなぁ。予定、空けておかないと。
直山先生はなぜか、困ったような顔をして、私を見る。


「いいのか……?16日は……橘が日本を発つ日なんだぞ……?」


え……。
りょーちゃんは……16日に発つの……?
……もし、私がその会議に参加するとすれば、絶対にりょーちゃんと最後の別れを告げることはできないのだ。
……でも、それでいいのかもしれない。


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