青空ライン~君が居た青春~

変にりょーちゃんのお見送りに行ったとしても、普通に過ごせるわけがないから。


「大丈夫……です。やらせてください。」


「……わかった。この会議は、大阪で開催されるから、卒業式が終わったらすぐ、新幹線に乗って行かなきゃならないが……それでもいいか?」


「はい。」


「……なら、学院長にそう伝えておく。」


「お願いします。」


そう言って直山先生は、どこかへいってしまった。
……これで……よかったんだよね……?
りょーちゃんと……一緒にいれる時間は、もう決まってしまったんだ……。

……ううん、自分で決めたんだから、こんなことでくよくよしてたってなにも始まらないよね……。


「波瑠先輩~!こっち手伝ってもらえますかぁ?」


「うん!今いく!」


こんな気持ち、どこかへ捨てなきゃ。
どこでもいい、ただ、私がこの気持ちを忘れられれば……いいんだ。


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