青空ライン~君が居た青春~

好きの気持ち


***

遼くんが亡くなってから……1ヶ月が経った。
あれから葬式だったりいろいろとやってたお陰で、still kingの皆は相当精神的にも体力的にも疲れてたみたいだけど……リーダーの當真先輩が、なんとか立て直したみたいだった。

……僕も、あの手紙を読んで……色々やる気は出たけど。
波瑠ちゃんはあれからも全くといっていいほど普段通りだった。 

波瑠ちゃんはプロデューサーだから、きっと噂とかで遼くんが亡くなったことを知らないはずがないのに。


「……?どうしたの、優斗くん。」


「……えっ?!……いや、なんでもないよ~、ていうか、今日もごめんね、star - meicarの仕事に付き合ってもらって。」


「いいよいいよ、プロデューサーっていっても、ほとんどマネージャー兼任してるし。」


波瑠ちゃんは、いつもの笑顔で返してくれるけど……逆にそんな波瑠ちゃんをみて、僕らは目配せをしながら……今日も心配にかられている。
もしかしたら波瑠ちゃんは遼くんのことを忘れてしまったんじゃないのかって。




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