青空ライン~君が居た青春~

でも、そんなことは誰も波瑠ちゃんには聞けないから……皆、戸惑っている。


「っていうか、私はマネージャーの仕事も出来ると聞いて、プロデューサーになったわけだし。その分、皆についていけない日もあるから……つける日は、とことんついていきたいって思ってるから♪」


「……ふふっ、波瑠にゃんありがとー♪」


「えー?なんでー?」


浩輝くんは勢いのまま波瑠ちゃんに抱きつくと、ありがとうと連呼していた。


「……まったく。」


「もうちょっと空気を読めよな~?」


そんな浩輝くんをみて、祥也くんと琉生くんは和んだのか、苦笑いを浮かべている。
そんな仲間をみて……僕もつられて、笑ってしまった。

今、波瑠ちゃんはどんな気持ちでいるかなんて……知るはずもなかったんだ。






< 689 / 701 >

この作品をシェア

pagetop