青空ライン~君が居た青春~
それで……友紀ちゃんはちょっとした不注意で、照明器具を倒してしまった。
……そしてその下には優斗君がいて。
私は、本能的に優斗君を庇った。
――「波瑠ちゃん!優斗君!」
そんな声が聞こえた。
でも私は、だんだん意識が遠のいて、いつのまにか意識を手離していた……。
そのあと聞いた話だけど、私と優斗君は病院へ運ばれて、優斗君はかすり傷で済んで、一応検査は受けたらしいけど大丈夫だったらしい。
……でも、私は5日間意識不明の重体だった。
意識が回復しても、照明器具のガラスの破片でいろんなところが切れていて、背骨辺りのところを縫ったのを覚えてる。
なんか私は照明器具で頭を強く打ったらしく、頭から血が出ていたらしい。
……そんな状態でモデルを続けるのは危ないからって言われて、私は事務所を強制的に辞めさせられた。