ベビーフェイスと甘い嘘

***


「茜さん。明日のクリスマスイブ、頑張って乗り切りましょうね!……それで、シフトとは違いますけど25日はお休みで、26日が出勤です」



「うん、分かった。源さんによろしくね。シフトの件も了解。明日の夜に、妹の家でクリスマスパーティーするの。だから、あさって休めるのは嬉しいな」



「初花ちゃん……頑張ってね」



ふふっと笑いながら『頑張って』と話し掛けると、一瞬で初花ちゃんの顔が真っ赤に染まった。



ほんと、素直で可愛いな。



真っ赤になった頬を押さえつつ、初花ちゃんは源さんの入院している病院へと向かって行った。




ーー『私、もう悩むのやめました。明日で終わりにします』



真っ直ぐな目で、初花ちゃんはきっぱりと宣言した。



明日、初花ちゃんは店長に自分の想いを告げるはずだ。



はっきりと自分の気持ちがこう、と決まった瞬間には、もう動き出している。



その行動力は、私には無いものだ。



だけど、私には私の良いところがあるはずで……


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