イクメン作家と恋心。初期版2巻(修正済み)

もう自分の娘なのに疑うなんて酷い…。

するとお母さんは、

「それより、その…同居してくれる
作家さんって…どんな人なの?
年齢は、かなり上?」と尋ねてくる。

そうか。お母さんは、海外に居たから先生が
どんな人か知らないわよね。

「ううん。1つ年上で4歳の息子さんが居るわよ!」

「まぁ、ご家族の居る方なの!?
それじゃあ、余計ご迷惑なんじゃあ…」

(うっ……)

それは、そうを言われるとキツい。
確かにご迷惑なんだろうけど

「先生の奥さんは、睦月君……息子さんが
赤ん坊の時に病で亡くなっているの。
今は、男1人で育てているわ。
だからと言って何もないからね?
先生は、亡くなられた奥さんを今も
愛しているのだから」

きちんと説明をしたが心は、痛む……。

「そうなの…?」

「うん。だから好きになっても
相手にもしてもらえない。
それぐらいの人なんだからお母さん
勘違いしないでね?私とは、何もないから」

しかし母は、

「あんた…もしかして
その先生のことが好きなの?」

そう言ってきた。

「えっ!?な、何で言っているのよ!?
お母さんったら
そんなす、好きなだなんて無いから」

何で気づかれたの!?

やだ、恥ずかしい……。

頬が熱くなってしまう。

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